Backup Exec を使用した VMware 仮想マシンから Hyper-V 仮想マシンへの移行時の手順と注意点

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説明

Backup Exec 使用した VMware 仮想マシンから Hyper-V 仮想マシンへの移行時の手順と注意点を紹介します。

目次

概要

A. Simplified Disaster Recovery (SDR) を使用した Hyper-V 仮想マシンへのリストア

B. 仮想変換ジョブの実行

 

概要

Backup Exec での移行手順は以下の2通りがあります。

A. Simplified Disaster Recovery (SDR) を使用した Hyper-V 仮想マシンへのリストア

B. 仮想変換ジョブの実行

二つの手順に共通する注意点は以下の通りです。

  • Windows 仮想マシンの移行がサポートされています。
  • Windows 仮想マシンの移行には、Agent for Windows が必要です。
    Agent for Windows を VMware 仮想マシンにインストールしておきます。
    (Backup Exec サーバーへ Agent for Windows を追加インストールする必要はありません。)
  • VMware Tools をアンインストールしてもシステムの動作に影響がないことが確認されている場合のみ、事前に VMware Tools をアンインストールしてください。
    VMware Tools をアンインストールせずに変換を進めた場合、変換後、VMware Tools のアンインストールができない場合がありますが、VMware Tools がインストールされたままでもシステムの動作に影響ありません。

  • Linux マシンは、仮想マシン全体を移行できません。
    Hyper-V 仮想マシンに OS を新規にインストールし、Agent for Linux and UNIX Servers (RALUS) を使用してアプリケーションが使用するファイルをバックアップリストアします。

  • 対応している OS バージョンは Backup Exec ソフトウェア互換リスト (SCL) を確認します。


A. Simplified Disaster Recovery (SDR) を使用したリストア

Simplified Disaster Recovery (SDR) を使用したリストア手順は次の通りです。

1. 移行予定の VMware 仮想マシンに対して [エージェントベースのバックアップ] によるバックアップジョブを作成します。

注1) [仮想ベースのバックアップ] によるバックアップでは、Hyper-V 仮想マシンに移行できません。

[仮想ベースのバックアップ] によるバックアップからは、Granular Recovery Technology (GRT) を利用して、別途準備済みの Hyper-V 仮想マシンへ、サポートされているアプリケーションやファイルをリストアすることが可能です。

図1. 

 

2. バックアップジョブの選択リストで [Simplified Disaster Recovery: オン] と表示されていることを確認します。

図2.

 

3. バックアップのスケジュールやバックアップ先ストレージなどを設定し、[OK] を押してバックアップジョブを保存します。

4. 作成したバックアップジョブを右クリックして今すぐ実行するか、スケジュールされた時間を待ちます。

5. Backup Exec サーバーまたは 任意の PC に ADK をインストールして、SDR 起動ディスクを作成します。

SDR 起動ディスクの作成方法は次の資料を参照してください。

Simplified Disaster Recovery (SDR) 起動ディスクの作成方法
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.100050809

作成した SDR 起動ディスク (iso ファイル) は、Hyper-V ホストへコピーしておきます。


6. 移行予定の VMware 仮想マシンが、BIOS 構成か、EFI 構成かをチェックします。チェック方法は以下のように、VMware 側の仮想マシンの設定画面にて確認します。

図3. BIOS 構成の仮想マシン


図4. EFI 構成の仮想マシン



7. Hyper-V マネージャーを開きます。Hyper-V ホスト名を右クリックして、[新規] [仮想マシン] を選択します。

図5.

 

8. 仮想マシンの作成場所を指定し、名前を付けて、[次へ] ボタンを押します。

図6.


9. VMware 仮想マシンがBIOS 構成の場合は、[第1世代]、EFI 構成の場合は、[第2世代]を選択し、[次へ] ボタンを押します。

図7.

 

10.  [メモリの割り当て] [ネットワークの構成] は必要なサイズ、必要なネットワークを指定します。

11. [仮想ハードディスクを作成する] を選択して、1台目のハードディスクの名前、場所、サイズを設定し、[次へ] ボタンを押します。

注2) ディスクサイズは元の VMware 仮想マシンと同一か、それ以上のサイズを設定します。
ディスクサイズがもとのサイズより小さい場合は、容量不足で SDR を実施できません。

図8.

 

12. [ブート CD/DVD-ROM からオペレーティングシステムをインストールする] を選択して、予めコピーしておいた SDR 起動ディスク (iso ファイル) を指定します。

[次へ] ボタンを押します。

図9.

 

13. [要約] 画面を確認し、[完了] ボタンを押します。

図10.

 

14. 複数のハードディスクを使用する場合は以下の手順を実施します。

注3) 2台目以降のハードディスクは、SDR ではリストアしないで、後でディスクを追加してリストアすることもできます。

14-1. 作成した仮想マシンを右クリックして、[設定] を選択します。

図11.

 

14-2. 第1世代仮想マシンの場合は [IDE コントローラー]、第2世代仮想マシンの場合は [SCSI コントローラー] を選択し、[ハードドライブ] を選択して、[追加] ボタンを押します。

注4) 第1世代の仮想マシンの場合でも、2台目以降のハードディスクは SCSI コントローラーに接続することができます。

図12.

 

14-3. 追加したハードドライブの画面で、仮想ハードディスクの新規作成を行います。

14-4. 使用するハードディスクの台数分実施し、[適用] ボタンを押し設定を保存します。

14-5. 仮想マシンの設定が完了したら、[OK] ボタンを押して設定画面を閉じます。

 

15. 作成した仮想マシンを右クリックして、[接続] を選択して仮想マシンのコンソール画面を表示し、起動ボタンを押します。

図13.

 

16. 以降は Backup Exec の SDR によるリストア手順になりますので、次の資料を参照します。

Simplified Disaster Recovery (SDR) を使用した Backup Exec サーバー自身のシステム復旧方法
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.100050800

注5) 上の資料は、Backup Exec サーバー自身のリストア手順になります。

Backup Exec サーバー以外の仮想マシン (リモートサーバー) のリストア (Hyper-V への移行) を実施する場合は、以下の違いがあります。

i. 上の資料の [復旧操作] 手順1 から実施し、手順6 で [データは、リモート Backup Exec サーバーに接続されたデバイスにあります] を選択します。

図14.

ii. [接続する Backup Exec サーバーはどれですか] の画面で、Backup Exec サーバーのサーバ名 (または、IPアドレス)、管理者のユーザー名とパスワードを指定します。

図15.

iii. [コンピュータをリカバリするために使用するバックアップセットはどれですか] の画面でリストア対象を選択します。

[コンピュータを選択] のドロップダウンリストからリストア対象のコンピュータ名を選択します。

[特定時点] のドロップダウンリストアから、いつのバックアップをリストアするかを選択します。

図16.



B. 仮想変換ジョブの実行

仮想変換ジョブの実行には以下の注意点があります。

  • BIOS 構成の VMware 仮想マシンのみ Hyper-V への仮想変換ジョブを実行できます。
    EFI 構成の仮想マシンは、A. の SDR による方法を使用します。
  • Windows Server 2022 を仮想変換する場合は、変換前にWindows 回復環境 (Windows RE) を無効にします。
    Windows 回復環境を無効にするにはコマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
    C:\> reagentc /disable
  • 仮想変換ジョブは、SQLサーバー等も同時に移行することができます。
    仮想変換がサポートされている OS とアプリケーションは Backup Exec ソフトウェア互換リスト (SCL) の [Convert to Virtual] 欄を参照してください。


仮想変換ジョブの事前準備

仮想変換ジョブを作成する前に Agent for Hyper-V をインストールします。

1. Backup Exec 管理コンソールを起動します。

2. [バックアップとリストア] 画面を表示します。

3. メニューにある [追加] を選択し、 [サーバーの追加] を選択します。

4. [Microsoft Hyper-V ホスト] を選択して、[次へ] ボタンを押します。

5. [Backup Exec がサーバーとの信頼関係を確立するのを許可する] にチェックを入れて、[次へ] ボタンを押します。

6. Hyper-V ホストの IPアドレスまたはサーバー名を入力します。

[仮想ホストを追加したら、その仮想マシンに Backup Exec Agent for Windows をインストールする] のチェックを外して、[次へ] ボタンを押します。

7. 適切なログオンアカウントを選択して、[次へ] ボタンを押します。

8. [Backup Exec Agent for Windows を最新バージョンに自動的にアップグレードする] にチェックをして、[次へ] ボタンを押します。

注6) Hyper-V ホストを再起動可能な場合は [Backup Exec Agent for Windows のインストール後、再起動が必要な場合はリモートコンピュータを自動的に再起動する] にチェックを入れます。

9. [インストール] ボタンを押します。

 

仮想変換ジョブの実行手順

1. Backup Exec 管理コンソールを起動します。

2. [バックアップとリストア] 画面を表示します。

3. 仮想変換したいサーバーを選択します。

4. 画面上部のリボンにある [仮想に変換] を選択し、[1回限りの仮想マシンへの変換] を選択します。

図17.

 

5. 画面左の [編集] ボダンを押し、変換対象のリソースを確認します。

図18.

6. 画面右の [仮想に変換] 枠の下にある [編集] ボタンを押します。

7. スケジュールの設定が必要な場合は、スケジュールを変更します。

8. [変換の設定] タブを選択します。

9. [変換対象] のドロップダウンリストで [Hyper-V] を選択します。

図19.

 

10. [Hyper-V サーバー名] のドロップダウンリストから Hyper-V サーバー名を選択します。

11. [宛先ドライブまたはパス] の [参照] ボタンを押し、変換先のドライブおよびフォルダを選択し、[OK] ボタンを押します。

注7) 新しいフォルダを指定したい場合は、Hyper-V ホスト上で事前にフォルダを作成しておきます。

12. [仮想マシン名] を指定します。

13. [サーバー設定] タブにある [物理 RAM (MB)] [CPU 数] の変更が必要な場合は変更します。

14. [ディスク設定] タブを確認します。

ディスクのサイズ、ディスクの種類、仮想ディスク名を変更する場合は、対象のディスクを選択し、[ディスク設定を編集] ボタンを押し、変更してから [OK] ボタンを押します。

図20.

 

15. [OK] ボタンを押し、 再度 [OK] ボタンを押します。

16. スケジュール設定に従って仮想変換ジョブが実行されます。

17. 仮想変換ジョブが終了したら、Hyper-V マネージャーを開き、仮想マシン名が追加されたことを確認します。

18. 仮想変換した VM にはネットワークアダプター (NIC) がありませんので、ネットワークアダプターを追加します。

Hyper-V マネージャーで変換した仮想マシンを右クリックし、[設定] を押します。

[ハードウェアの追加] タブで [ネットワークアダプター] を選択し [追加] を押します。

追加したネットワークアダプター接続する仮想スイッチを選択します。

必要に応じてその他のオプションを設定し、[OK] ボタンを押します。
 

19. 仮想マシンを起動します。

20. 追加したネットワークアダプターに IP アドレス等の設定をします。

21. 必要に応じて、仮想マシンを再起動します。
 

Issue/Introduction

Backup Exec を使用した VMware 仮想マシンから Hyper-V 仮想マシンへの移行時の手順と注意点