Backup Exec Agent for Applications and Databases を使用して、Windows サーバーで稼働している Oracle データベースをバックアップするには以下の設定を行います。
1. REDO ログ・ファイルのアーカイブの有効化
事前準備として、Oracle データベースのマニュアルを参照し、REDO ログ・ファイルのアーカイブの有効化の設定を行います。REDO ログ・ファイルのアーカイブは、アーカイブ・ログ・モードとも呼ばれています。
2. SYSBACKUP 権限を持つユーザーの作成
Oracle 12c 以降の場合は、バックアップに使用するアカウントとして SYSBACKUP 権限を持つユーザーが必要です。デフォルトの SYSBACKUP ユーザーを有効にしてパスワードを設定するか、別のユーザーに SYSBACKUP 権限を付与します。
3. Backup Exec のライセンスの追加
アラカルトライセンスを使用している場合は、Backup Exec サーバーにアプリケーション&データベースエージェントライセンスをインストールします。ブロンズ/シルバー/ゴールド (B/S/G) 型のライセンスを使用している場合は、シルバーまたはゴールドエディションを使用していることを確認します。
ライセンスのインストールは、管理コンソール左上の Backup Exec アイコンから [インストールとライセンス] [この Backup Exec サーバーに機能とライセンスをインストールする] からインストーラーを起動 (図1) するか、お使いのバージョンのインストールメディアからインストーラーを起動します。
図1.

インストーラーの操作は次のドキュメントを参照してください。
Backup Exec をインストールする方法
4. Oracle データベースが稼働している Windows サーバーを Backup Exec に追加
4-1) [バックアップとリストア] タブを開き、上部リボンの [サーバーと仮想ホスト] [追加] [Microsoft Windows のコンピュータとサーバー] から Oracle データベースが稼働している Windows サーバー名を追加します。
ドメイン環境の場合は、完全修飾ドメイン名 (FQDN) を追加します。(図2)
ワークグループ環境の場合は、ドットを含まないコンピュータ名 (NetBIOS コンピュータ名) を追加します。(図3)
図2.

図3.
4-2) Oracle データベースが稼働している Windows サーバーで [Backup Exec Agent ユーティリティ] を開き、[公開] タブでこのエージェントの公開名欄に表示されている名称を確認します。
この名称が手順4-1で追加した名称と一致していることを確認します。
ドメイン環境の場合は、FQDN になっていることを確認します。(図4)
図4.

ワークグループ環境の場合は、ドットを含まないコンピュータ名 (NetBIOS コンピュータ名) になっていることを確認します。(図5)
図5.

注意: ワークグループ 環境で Backup Exec にサーバーを追加した後でドメインに参加した場合は公開名が変わりますので、完全修飾ドメイン名を使用して Windows サーバーを追加し直します。(図6)
図6.

5. Oracle データベースの登録
5-1) Oracle データベースが稼働している Windows サーバーで Backup Exec Agent ユーティリティを開き、[Oracle] タブで [設定を変更] をクリックします。(図7)
図7.

5-2) 再度 [Oracle] タブを表示し [新規] をクリックします。(図8)
図8.

5-3) Oracle Agent の設定画面が開きますので次の情報を入力します。(図9)
a) 左上の [ローカルのインスタンス名] で、ドロップダウンリストからバックアップ対象の Oracle インスタンスを選択します。
b) Oracle データベースにアクセスするためのユーザー名とパスワードを入力します。
注意: ユーザーには、Oracle データベースの SYSDBA 権限が必要です。Oracle 12c 以降では、SYSBACKUP 権限が必要です。
c) 右下の [Backup Exec サーバー名、または IP アドレス] に Backup Exec サーバーのサーバー名または IP アドレスを入力します。
図9.

5-4) OK をクリックし保存します。
5-5) [データベースアクセス] タブを開き次の情報を入力します。(図10)
[Backup Exec サーバーで Oracle 操作を認証できるようにする] にチェックを入れ、ユーザー名とパスワードを入力します。
注意: Oracle データベースが稼働している Windows サーバーに対する管理者権限のあるユーザー名を指定します。
これは、Oracle から Backup Exec に接続するときの認証に使用されるアカウントです。
この記事での例:
ドメイン環境の場合: ドメイン名\ユーザー名 (lab\administrator)
ワークグループ環境の場合: コンピュータ名\ユーザー名 (oracle\administrator)
図10.

5-6) OK を押し設定を保存します。
6. Backup Exec サーバー側で、Oracle からの接続を認証できるように設定
6-1) Backup Exec コンソール左上の Backup Exec ボタンをクリックし、[構成と設定][Backup Exec の設定] をクリックします。
6-2) 画面左側で [Oracle] ペインを選択します。
6-3) Oracle データベースが稼働している Windows サーバー名を入力し [追加] をクリックします。(図11)
注意: [バックアップとリストア] タブに追加したサーバー名 (FQDN または コンピュータ名) を追加します。
図11.

6-4) ログオンアカウントにアカウントを指定します。(図12)
注意: 手順5-5で指定したユーザー名とパスワードを持つログオンアカウントを作成し選択します。
ドメイン環境の場合は、①のように登録します。
ワークグループ環境の場合は、②のように登録します。
注意: ワークグループ環境で構成した後でドメインに参加した場合はサーバー名が変わりますので、完全修飾ドメイン名(FQDN)を追加します。
図12.

6-5) 設定完了後、OK をクリックし保存します。
7. Oracle ホームユーザーに対するアクセス権の追加
Oracle ホームユーザーを使用している場合は、Oracle ホームユーザーに対して、Backup Exec インストールフォルダー内の Data と logs フォルダーにアクセス権を追加します。
Data フォルダーには Oracle ホームユーザーの読み取り権限、logs フォルダーには読み取りと書き込み権限を追加します。
デフォルトのパスは次の通りです。
C:\Program Files\Veritas\Backup Exec\RAWS\
+ Data\
+ logs\
Oracle データベースが Backup Exec サーバーと同じサーバーで稼働している場合は、デフォルトのパスは次のパスになります。
C:\Program Files\Veritas\Backup Exec\
+ Data\
+ logs\
注意: Backup Exec をアップグレードした場合やパッチを適用した場合は、アクセス権の再設定が必要です。
8. Oracle データベースエンジンのクラッシュを予防するレジストリ設定
Oracle サーバー側で次のレジストリを設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\Agents\XBSA\Oracle RMAN Agent
値の名前: VxBSAPin
値の型: DWORD
値のデータ: 1
注意: このレジストリ変更後は Oracle サービスまたは Windows サーバーの再起動が必要です。
9. バックアップジョブの作成とログオンアカウント設定
9-1) [バックアップとリストア] タブを開き、Oracle サーバーを選択した状態で、上部リボンの [バックアップ] アイコンをクリックします。
バックアップ先の種類ごとにテンプレートがありますので、バックアップ先の種類を選択しバックアップジョブを作成します。
9-2) バックアップ定義のプロパティ画面が開きますので、左側の [編集] をクリックし、Windows サーバー全体をブラウズします。(図13)
図13.

9-3) バックアップ選択リスト画面が開きますので、ツリーを展開し、Oracle データベース内のテーブルスペースが表示されることを確認します。(図14)
図14.

9-4) Windows サーバーのログオンアカウントでデータベースにアクセスできない場合は、ログオンアカウントの選択画面が表示されます。
SYSDBA 権限 (Oracle 12c 以降は SYSBACKUP 権限) を持つユーザーのログオンアカウントを作成、選択し、OK をクリックします。 (図15)
図15.

ログオンアカウント選択後にテーブルスペースが表示できることを確認します。
データベースやテーブルスペースが表示されない場合は、一旦バックアップ選択リストをキャンセルし [クレデンシャルのテストと編集] をクックします。
[Oracle データベース "Oracle Instances"] の下の各データベースにログオンアカウントが正しく設定されていることを確認し [すべてのテスト] または [選択項目のテスト] を実施します。(図16)
図16.

9-5) バックアップ選択リスト画面でテーブルスペースが表示されることを確認したら、Windows サーバーのチェックボックスを外し Oracle データベースだけを選択した状態にします。(図14)
注意: Oracle データベースのバックアップは Windows OS のバックアップとは分離し、別々のバックアップジョブでバックアップすることが推奨されています。
9-6) OK を押してバックアップ選択リスト画面を閉じます。
9-7) バックアップ定義のプロパティ画面に戻りますので、右側の [編集] をクリックし、スケジュール、バックアップ先、保持期間、その他のバックアップジョブのオプションを設定します。
Oracle データベースのバックアップのためのオプションには次の画面の項目があります。(図17)
図17.

9-8) OK を押して、バックアップオプション画面と、バックアップ定義のプロパティ画面を閉じます。
9-9) スケジュールした時間になるとバックアップジョブが開始されます。[ジョブモニター] タブなどで、作成したバックアップジョブを右クリックし今すぐ実行することもできます。
Backup Exec Agent for Oracle on Windows and Linux Servers に関するベストプラクティスも参照してください。