ディスク容量の不足や、ディスク I/O の使用率が高くなりすぎてシャドウコピーを維持できないなど、Microsoft ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) 関連のエラーにより、バックアップジョブが失敗します。
Microsoft ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) は、バックアップジョブ中にボリュームの差分領域をボリューム自体のフォルダに書き込む場合があります。このため、ボリュームのバックアップ中にディスク I/O の使用率が高くなりすぎたり、ディスク容量が低下したりするなどの問題が生じる可能性があります。これは、対象のボリュームに、バックアップ読み取りファイルからの負荷、差分領域に対して読み書きを行う VSS からの負荷とディスク領域使用、システム上で同じボリュームを使用する他のすべてのアプリケーションからの負荷とディスク領域使用が発生するためです。別のボリュームを使用するように、Windows サーバー上の各ボリュームに差分領域の場所を設定できます。
注意: この機能を利用できるのは、Microsoft Windows の Server エディションのみです。デスクトップ版では利用できません。デスクトップ版の Windows (Windows 7、8、8.1、10) では、ボリュームのシャドウコピーはボリューム自体に書き込まれます。この書き込み先を変更することはできません。
バックアップ対象ではなく、かつページングファイルを含まないドライブをシャドウコピー専用として別途用意することが理想的です。このようなドライブを用意するのが難しい場合は、ページングファイルを含む別のドライブを指定します。こちらの方が、一般的にバックアップ対象のドライブにシャドウコピーを格納するよりも理想的であると言えます。各ボリュームのシャドウコピーのストレージ場所を設定するには、次の手順を実行します。
1.「C:\Windows\System32」フォルダを開き、管理者としてコマンドラインを起動します。「cmd.exe」を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
2.次のコマンドを実行します。
vssadmin add shadowstorage /for=<バックアップ対象のドライブ> /on=<シャドウコピーを格納するドライブ> /maxsize=<使用可能なディスク容量の割合>
例:
D ドライブの VSS シャドウコピーを C ドライブに格納し、C ドライブ上の空きディスク容量の最大 90% を使用可能とする場合、コマンドは次のようになります。
vssadmin add shadowstorage /for=d: /on=c: /maxsize=90%
コマンドが正常に実行された場合、次のメッセージが表示されます。
シャドウコピーの記憶域関連付けが正しく追加されました
また、コマンドラインから次のコマンドを実行すれば、各ボリュームにおける現在のシャドウコピーのストレージ場所を確認できます。
vssadmin list shadowstorage
謝辞
ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) の詳細については Microsoft のドキュメントを参照してください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/file-server/volume-shadow-copy-service