問題
Exchange のストレージグループとデータベースの差分バックアップまたは増分バックアップが実行できるように、Microsoft Exchange の循環ログを無効にする方法。
エラーメッセージ
ジョブログに次のように表示されます。
V-79-57344-33943 - AOFO: 初期化に失敗しました: 「Microsoft Information Store」。使用された Advance Open File Option: Microsoft ボリュームシャドウコピーサービス (VSS)。
スナップショットプロバイダエラー 0xe0008497 - Microsoft Exchange で循環ログが設定されているため、増分バックアップおよび差分バックアップが不可能です。
原因
上記のエラーは次の場合に発生します。
- Exchange データベースで循環ログが有効になっている。
- Microsoft インフォメーションストアサービスが再起動されていない。
- 循環ログを無効にした後、Exchange データベースをマウント解除してから再マウントしていない。
解決方法
Exchange の増分バックアップまたは差分バックアップを実行したい場合は、Exchange のストレージグループやデータベースで循環ログを無効にする必要があります。循環ログが有効になっている場合、リカバリできるのは最後の完全バックアップに含まれる情報のみとなります。
循環ログが有効になっている場合は、データベースへのコミットが済んでいるトランザクションログファイルは上書きされ、不要なログの累積が防止されます。完全バックアップまたは増分バックアップの実行に関係なく、ログファイルが上書きされるため、最後の完全バックアップまたは増分バックアップ以降のログ履歴は保持されません。このため、循環ログが有効になっている場合は、Exchange データベースの差分バックアップや増分バックアップは実行できません (この種のバックアップは、完全なログの履歴を必要とするので)。
注意: Exchange サーバーは、同じサーバー上で複数のデータベースとストレージグループをサポートします。それぞれのストレージグループは、Extensible Storage Engine (ESE) の個別のインスタンスで制御されます。このため、それぞれのストレージグループは同じログファイルセットを共有します。この結果、循環ログが有効か無効かは、特定のデータベースではなく特定のストレージグループに対して設定されます。
循環ログとディスク容量
循環ログが無効になっている場合は、ストレージグループの完全バックアップまたは増分バックアップが実行されるまで、トランザクションログファイルがディスク上に累積されます。この後、すべてのトランザクションのデータベースへのコミットが済んだログファイルが削除されます。ログファイルを節約してディスクから取り除いてディスクスペースを有効活用するためにお勧めの方法は、Microsoft Exchange Server の完全バックアップを実行することです。厳密なバックアップ戦略が存在する場合、バックアップ中にトランザクションログファイルはパージされ、これによりディス容量が解放されます。
Exchange サーバーの各バージョンで循環ログを無効にするには、以下を実行します。
Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 で循環ログを無効にする方法
1. [スタート]、[プログラム]、[Microsoft Exchange]、[システムマネージャ]の順にクリックします。
2. [サーバー]を展開し、変更対象のストレージグループを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
3. [プロパティ]ダイアログボックスで、[循環ログを有効にする]をクリックしてチェックマークをはずします。
4. [OK]をクリックします。続行するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい]をクリックします。
5. Microsoft Exchange インフォメーションストアサービスを再起動します。これを行うには、次の手順に従います。
a. [開始]、[プログラム]、[管理 ツール]、[サービス]の順にクリックします。
b. 右ペインで、[Microsoft Exchange インフォメーションストア]をクリックします。続いて、[再開]を[操作]メニューで選択します。他のサービスも起動するというメッセージが表示されたら、[はい]を選択します。
Exchange 2007 で循環ロジックを無効にする方法
- Exchange 管理コンソールを使って循環ログを無効にする方法:
1. Exchange 管理コンソール を開きます。
2. コンソールツリーで[サーバー設定]を展開し、[メールボックス]をクリックします。
3. ワークペインで、循環ログを有効または無効にしたいストレージグループを右クリックして、[プロパティ]をクリックします。<ストレージグループ名> [プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
4. [循環ログを有効にする]のチェックマークをはずします。
5. [OK]をクリックします。
6. 循環ログの設定変更を有効にするには、Microsoft Exchange インフォメーションストアサービスを再起動するか、またはストレージグループ内のすべてのデータベースをマウント解除してからマウントします。
- Exchange 管理シェルを使って循環ログを無効にするには、次のコマンドを実行します。
Set-StorageGroup -Identity "最初のストレージグループ" -CircularLoggingEnabled $false
Exchange 2010 で循環ロジックを無効にする方法
- Exchange 管理コンソールを使って循環ログを無効にする方法:
1. コンソールツリーで、[組織の構成]から[メールボックス]に移動します。
2. 結果ペインの[データベース管理]タブで、設定を行うデータベースを選択します。
3. 操作ペインのデータベース名の下で、[プロパティ]をクリックします。
4. [保守]タブをクリックします。
5. [循環ログを有効にする]のチェックマークをはずします。
6. [OK]をクリックします。
7. 循環ログの設定変更を有効にするには、Microsoft Exchange インフォメーションストアサービスを再起動するか、またはストレージグループ内のすべてのデータベースをマウント解除してからマウントします。
- Exchange 管理シェルを使って循環ログを無効にするには、次のコマンドを実行します。
Set-MailboxDatabase -Identity "データベース名" -CircularLoggingEnabled $false
Microsoft 社の技術情報: technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd297937.aspx#UseShell & technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb123971.aspx
Exchange 2013 で循環ロジックを無効にする方法
- Exchange Admin Center (EAC) を使って循環ログを無効にする方法:
1. EAC で、[サーバー] > [データベース] に移動します。
2. 構成するメールボックス データベースを選択して編集ボタンをクリックします。
3. [循環ログを有効にする] チェック ボックスをオフにしてから [保存] をクリックします。
4. 循環ログの設定変更を有効にするには、Microsoft Exchange インフォメーションストアサービスを再起動するか、またはストレージグループ内のすべてのデータベースをマウント解除してからマウントします。
- Exchange 管理シェルを使って循環ログを無効にするには、次のコマンドを実行します。
Set-MailboxDatabase "データベース名" -CircularLoggingEnabled $False
Microsoft 社の技術情報: technet.microsoft.com/ja-JP/library/dn756374(v=exchg.150).aspx
注意: インフォメーションストアサービスを再起動する必要があるのは、起動時に Active Directory から設定情報を取得するからです。循環ログの設定に関連する Active Directory 属性は、MSExchESEParamCircularLog と呼ばれます。循環ログが有効になっている場合、この属性は 1 に設定されています。循環ログが無効になっている場合は、0 に設定されています。
Applies To
Microsoft Exchange 2000
Microsoft Exchange 2003
Microsoft Exchange 2007
Microsoft Exchange 2010
Microsoft Exchange 2013